1年前にこんな記事を書きました。
2019年9月8日深夜から9日早朝にかけて、台風15号が首都圏を直撃、各地で被害が出ました。
特に千葉県では停電、家屋損壊など大きな被害が出ました。
東京ディスニーランド(TDL)東京ディズニーシー(TDS)では2019年9月8日、閉園時間を22時から21時へ1時間繰り上げる措置が取られました。
東京ディズニーリゾート(TDR)最寄の舞浜駅があるJR京葉線で20時以降順次運転取り止めとなったこと。
暴風や大雨が予想されたため、ゲストの安全を第一に考えた措置だと考えられます。
ここまでは賢明な判断だと思ったのですが。
今回問題に取り上げるのは翌9月9日についてです。
植栽なぎ倒しのままディズニーを開園したのは何故か?
翌9月9日、TDL、TDSへ行った方のツイートには、多くの植栽・植木がなぎ倒しのままになっている状態であることが写真付きで投稿されていました。
ここである疑念を抱かざるを得ませんでした。
ディズニー内の全ての植栽の安全状態が確認されているのか?
千葉県浦安市で暴風が吹いた時間は9日0時〜6時くらいと思われます。
この時間には外に出るのは非常に危険だった訳で、植栽の確認なんてできるはずがありません。
もし仮に朝7時から確認作業に入ったとしても、全てのチェックを終えるには、開園予定の9時に間に合わないはずなんです。
つまり、目に見えて倒れている植栽に近づけないようにし、今のところ倒れていない木のチェックまで行えていないまま、開園した可能性が高いと考えられます。
これが今回非常に問題だと思うんです。
今倒れていなくても、日中倒れる可能性がゼロではない
もし万が一、ゲストが滞在する日中に木が倒れたらどうするんですか。
正直、9月9日は閉園措置を取るべきだったと思うのです。
では、何故そんな状態で営業強行したのかを考察します。
「ディズニー・ハロウィーン」グッズ再販日
9月9日は「ディズニー・ハロウィーン」一部グッズの再販売日でした。
2018年人気を博した「花嫁カチューシャ」や「肩乗せミッキーおばけ」のぬいぐるみバッジなど、いくつかのグッズが再販されました。
(2019年ハロウィーンのグッズは9月2日から販売されています。)
去年瞬殺だった「花嫁カチューシャ」や「肩乗せミッキーおばけ」が、販売初日の9月2日で品切れし、9日に再販となった訳です。
(本当にグッズの読みが甘すぎるんですよね、イースターのうさたまぬいぐるみ系が瞬殺だったことを踏まえれば、カチューシャや肩乗せミッキーおばけは大量生産すべきなのですが。
それとも、ポケットうさたま売れ残しが頭にあったのか。
どっちにしろ、ぬいぐるみ系はイースターの時点で売れ行きが読めたはず。余談以上です。)
9日に意地でも購入に行くゲストのために開園したのが1つ目の理由です
プレスプレビュー(スニーク)強行
こちらも各種SNSで分かりますが、9日は報道向けにプレスプレビュー(スニーク)が行われました。
報道向けに強行せざるを得なかったのか?
ですが、首都圏の在来線が軒並み朝から運休しており、ディズニー最寄の舞浜駅はJRしか走らない駅で、そのJRは首都圏で朝8時まで運休が決定していました。
京葉線が運転開始したのは午前10時頃です。
さらに高速道路は大渋滞で、一般道で車で行く以外、午前中にディズニーへ行くのは不可能に近かった。
そもそもの話、報道関係者が舞浜へ近づけない状況だったのです。
(さらに言うと台風の報道が優先されるわけで、プレスプレビューに行く予定のメディアもキャンセルしたところが多かったのでは?)
そして、2018年の「ディズニー夏祭り」「ディズニー・パイレーツ・サマー」のプレスプレビューを「西日本豪雨」への配慮から中止したり、2016年熊本地震の発生により翌日実施予定だったTDS15周年オープニングセレモニー中止などの前例もあるんですよね。
はっきり言って、今回のスニークは全部キャンセルすべきだったというのが個人的意見です。
(千葉県北西部に位置する浦安市では大きな被害は少なかったですが、同じ千葉県の南の地域ほど非常に大きな被害が出ています。
今回のスニークは行うべきではなかったと思います。
ディズニー・ハロウィーンのイベントを予定通り初日から開催すれば良かっただけの話で、非常に配慮にも欠けていたと思います。)
何がしたいのか分からないOLC
ゲストの安全・現場に立つキャストの安全を第一に守るべきが企業なのに、両者をおざなりにしたのが今回の件だと見ています。
流石に呆れると言いますか。
兎にも角にも、安全が守られた運営を期待したいものです。